iPhoneを売る前は、単に初期化するだけでは不十分です。データ移行、iCloudバックアップ、LINE/認証アプリの引き継ぎ、Apple Pay/Suica削除、「iPhoneを探す」オフ、Apple IDサインアウト、本体初期化、SIMカード取り外しまで、順番に進める必要があります。本記事ではiPhoneを安全に高く売るための10ステップを、初心者でもわかりやすく解説します。Apple IDが残っているとアクティベーションロックで買取不可になる場合もあるため、必ず確認してください。
iPhone買取では個人情報の削除が最重要
iPhoneを買取に出すとき、最も重要なのは「高く売ること」だけではありません。まず優先すべきなのは、個人情報を安全に削除することです。
iPhoneには、写真、動画、連絡先、メール、LINE、SNS、銀行アプリ、クレジットカード情報、電子マネー、位置情報、Safariの履歴、メモ、パスワード情報など、非常に多くの個人情報が入っています。
本体を初期化せずに売ってしまうと、個人情報の流出やアカウントの不正利用につながる可能性があります。また、Apple IDの解除や「iPhoneを探す」のオフを忘れると、買取店で受付できないこともあります。
iPhoneを売る前には、データ移行、バックアップ、Apple IDのサインアウト、ウォレット情報の削除、初期化、SIMカードの取り外しまで、順番に確認することが大切です。この記事では、iPhoneを売る前にやるべきことを、初めての人にもわかりやすく整理します。
iPhoneを売る前の基本的な流れ
iPhoneを売る前の作業は、適当に初期化すればよいわけではありません。安全に売却するためには、次のような流れで進めるのがおすすめです。
- 必要なデータを確認する
- iCloudまたはパソコンにバックアップする
- 新しいiPhoneへデータ移行する
- LINEや認証アプリなどを個別に引き継ぐ
- Apple Payや交通系ICカードを削除する
- 「iPhoneを探す」をオフにする
- Apple IDからサインアウトする
- 本体を初期化する
- SIMカードを抜く
- 本体・箱・付属品を揃えて査定に出す
この順番を守れば、データを失うリスクや買取不可になるリスクを減らせます。特に注意したいのは、初期化の前に必ずデータ移行を済ませることです。一度初期化してしまうと、バックアップがないデータは戻せない可能性があります。
まずは必要なデータを確認する
最初にやるべきことは、iPhoneの中に残っている大切なデータを確認することです。写真や動画だけでなく、意外と忘れやすいデータもあります。
たとえば、連絡先、カレンダー、メモ、メール、LINEのトーク履歴、アプリ内データ、二段階認証アプリ、銀行アプリ、証券アプリ、電子マネー、ポイントカード、ゲームデータなどです。
特にLINE、認証アプリ、金融系アプリは、通常のバックアップだけでは完全に移行できない場合があります。アプリごとの引き継ぎ手順を確認してから作業しましょう。
仕事で使っているiPhoneの場合は、会社のメール、チャットアプリ、業務用アプリ、VPN設定、クラウドストレージなども確認が必要です。「写真だけ移せば大丈夫」と考えず、普段使っているアプリを一つずつ見直すことが大切です。
iCloudでバックアップを取る
iPhoneのバックアップ方法として一般的なのが、iCloudを使う方法です。iCloudバックアップを使えば、Wi-Fi環境でiPhoneのデータをクラウド上に保存できます。新しいiPhoneを設定するときに、iCloudバックアップから復元することで、以前の環境に近い状態で使い始めることができます。
バックアップを取る前には、iCloudの容量に余裕があるか確認しましょう。写真や動画が多い場合、無料容量だけでは足りないことがあります。
バックアップは、設定アプリからApple ID、iCloud、iCloudバックアップの順に進み、手動で実行できます。バックアップが完了したら、最新のバックアップ日時を確認しておくと安心です。
バックアップ中はWi-Fi接続と十分なバッテリー残量が必要です。途中で通信が切れたり、電源が落ちたりしないように注意しましょう。
パソコンを使ってバックアップする方法もある
iCloudの容量が足りない場合や、ローカル環境にデータを残したい場合は、パソコンを使ってバックアップする方法もあります。
Macの場合はFinder、Windowsの場合はAppleデバイスアプリやiTunesなどを使ってバックアップできます。パソコンに直接バックアップを保存できるため、大容量の写真や動画がある人にも向いています。
パソコンでバックアップする場合は、暗号化バックアップを選ぶと、Wi-Fi設定、ヘルスケアデータ、保存済みパスワードなども含めて保存できる場合があります。
ただし、パソコン本体の空き容量が不足しているとバックアップできません。事前にストレージ容量を確認しておきましょう。iCloudとパソコンのどちらがよいか迷う場合は、iCloudバックアップを基本にしつつ、重要なデータが多い人はパソコンにもバックアップしておくと安心です。
新しいiPhoneへデータ移行する
iPhoneを売る前に、新しいiPhoneへデータ移行を済ませておきましょう。新しいiPhoneが手元にある場合は、クイックスタートを使うと、旧iPhoneから新iPhoneへデータを移行しやすくなります。iCloudバックアップやパソコンのバックアップから復元する方法もあります。
データ移行が終わったら、写真、連絡先、メール、LINE、アプリ、メモ、カレンダー、ウォレット、二段階認証アプリなどが正しく移っているか確認しましょう。
特に、銀行アプリ、証券アプリ、決済アプリ、認証アプリは、ログインや再設定が必要になることがあります。新しいiPhoneで問題なく使えることを確認してから、旧iPhoneを初期化するのが安全です。
新しいiPhoneがまだ届いていない場合は、すぐに旧iPhoneを売るのではなく、バックアップを確実に取ってから売却タイミングを考えましょう。
LINEの引き継ぎは個別に確認する
iPhoneを売る前に特に注意したいのが、LINEの引き継ぎです。LINEは日常の連絡手段として使っている人が多く、トーク履歴や友だち情報が消えると困るケースがあります。
新しいiPhoneへ移行する前に、LINEアプリ内でアカウント情報、電話番号、メールアドレス、パスワードの設定状況を確認しましょう。トーク履歴のバックアップも忘れずに行います。
新しいiPhoneでLINEにログインし、トーク履歴や友だち情報が問題なく復元されているか確認してから、旧iPhoneを初期化しましょう。LINEの引き継ぎが完了する前に旧iPhoneを初期化すると、トーク履歴を復元できない場合があります。普段からLINEをよく使う人は、最優先で確認しておきたい項目です。
二段階認証アプリの移行を忘れない
Google AuthenticatorやMicrosoft Authenticatorなどの二段階認証アプリを使っている場合は、移行忘れに注意が必要です。
二段階認証アプリは、銀行、証券、仮想通貨取引所、SNS、クラウドサービス、仕事用アカウントなどのログインに使われることがあります。旧iPhoneを初期化した後に認証アプリのデータが移行できていないと、各サービスにログインできなくなる可能性があります。
新しいiPhoneで認証アプリが使える状態になっているか、各サービスのログイン確認ができるかを必ずチェックしましょう。特に仕事用アカウントや金融系サービスに使っている場合は、初期化前に慎重に確認する必要があります。
Apple Pay・Suica・PASMOなどを削除する
iPhoneを売る前には、Apple Payに登録しているカード情報も確認しましょう。クレジットカード、デビットカード、Suica、PASMO、WAON、nanacoなどを登録している場合は、旧iPhoneから削除しておく必要があります。
交通系ICカードは、新しいiPhoneへ移行する前に旧iPhone側から削除や移行手続きを行う必要がある場合があります。正しく移行できていないと、新しいiPhoneで使えなかったり、残高の扱いに困ったりすることがあります。
ウォレットアプリに登録しているカード類を確認し、不要な情報が残っていないか見直しましょう。Apple Payの情報が残ったままでも初期化で削除される場合はありますが、安心して売るためには事前に自分で確認しておくことをおすすめします。
Apple IDからサインアウトする
iPhoneを売る前には、Apple IDからサインアウトする必要があります。Apple IDにサインインしたまま初期化しようとすると、アクティベーションロックが関係して、次の利用者が使えない状態になることがあります。
買取店でも、Apple IDが残っている端末やアクティベーションロックが解除されていない端末は、買取不可になることがあります。
設定アプリから自分の名前をタップし、画面下部のサインアウトを選択します。サインアウト時にはApple IDのパスワード入力が求められることがあります。
Apple IDのパスワードを忘れている場合は、売却前に再設定しておきましょう。店舗に持ち込んでから解除できないと、査定が進まない可能性があります。
「iPhoneを探す」をオフにする
「iPhoneを探す」は、紛失時にiPhoneを探したり、遠隔でロックしたりできる便利な機能です。しかし、売却時にはこの機能をオフにする必要があります。
「iPhoneを探す」がオンのままだと、アクティベーションロックがかかり、他の人がそのiPhoneを使えません。そのため、買取店では買取不可になることが多いです。
Apple IDからサインアウトする過程で「iPhoneを探す」がオフになる場合もありますが、念のため設定画面で確認しておきましょう。売却後に慌てて遠隔解除するより、査定前に確実に解除しておく方がスムーズです。
本体を初期化する
データ移行、バックアップ、Apple IDのサインアウト、「iPhoneを探す」のオフが終わったら、本体を初期化します。
iPhoneの初期化は、設定アプリから「一般」「転送またはiPhoneをリセット」「すべてのコンテンツと設定を消去」の順に進めます。初期化すると、iPhone内のデータや設定が削除され、購入時に近い状態になります。
初期化前には、必ずバックアップが取れているか、新しいiPhoneで必要なデータが使えるかを確認してください。初期化後に「やっぱり写真が残っていなかった」「LINEのトーク履歴が消えた」と気づいても、復元できない場合があります。
初期化が完了し、画面に「こんにちは」などの初期設定画面が表示されていれば、売却準備はかなり進んだ状態です。
SIMカードを抜く
iPhoneを売る前に忘れやすいのが、SIMカードの取り外しです。SIMカードには電話番号や通信契約に関わる情報が含まれています。端末を初期化しても、物理SIMカードは本体に残ったままです。
査定に出す前に、SIMピンなどを使ってSIMトレイを開け、SIMカードを取り出しましょう。新しいiPhoneで同じSIMカードを使う場合は、紛失しないように保管します。
eSIMを使っている場合は、契約している通信会社の手順に従って移行や削除を行いましょう。物理SIMカードを入れたまま売却すると、トラブルの原因になる可能性があります。
ケース・保護フィルム・アクセサリーを外す
査定に出す前には、iPhone本体からケースやアクセサリーを外しましょう。スマホケース、リング、ストラップ、MagSafeアクセサリー、保護フィルムなどが付いたままだと、本体の状態を正確に確認しにくくなります。
保護フィルムは、画面状態を確認するために外した方がよい場合があります。ただし、フィルムを外すと画面の傷が見えやすくなることもあります。
買取店によっては、査定時にスタッフが確認するため、無理に外さずそのまま持ち込んでも問題ない場合があります。ただし、ケースやアクセサリー自体を一緒に売る予定がないなら、事前に外しておくとスムーズです。
本体の汚れを軽く拭き取る
iPhoneを査定に出す前には、本体の汚れを軽く拭き取っておきましょう。画面、背面、カメラ周り、フレーム、充電端子付近などに指紋やホコリが付いていると、見た目の印象が悪くなります。
柔らかい布で軽く拭くだけでも、査定時の印象は変わります。ただし、強い洗剤やアルコールを大量に使ったり、水分を端子部分に入れたりするのは避けましょう。無理な清掃によって故障すると、かえって減額される可能性があります。
小さな汚れを落とす程度にとどめ、本体に傷をつけないように注意しましょう。
箱や付属品を揃える
iPhoneは本体だけでも買取可能なことが多いですが、箱や付属品が残っている場合は一緒に出すのがおすすめです。箱、説明書、SIMピン、充電ケーブルなどがあると、店舗によっては査定で有利になる場合があります。
特に比較的新しいモデルやProシリーズは、箱付きの方が中古品として再販売しやすくなります。
ただし、付属品がないからといって売れないわけではありません。スマホ買取では、本体のモデル、容量、状態、バッテリー状態、ネットワーク利用制限などの方が大きく影響します。箱がある場合は一緒に持参し、ない場合は本体のみで査定を受けましょう。
ネットワーク利用制限を確認する
キャリアで購入したiPhoneを売る場合は、ネットワーク利用制限の状態も確認しておきましょう。ネットワーク利用制限とは、端末代金の支払い状況などによって、通信利用に制限がかかる可能性があるかを示すものです。
一般的に「○」であれば問題なく、「△」の場合は分割払い中などの状態を示すことがあります。「×」の場合は買取不可になる可能性が高くなります。
買取店によっては「△」でも買取可能な場合がありますが、「○」に比べると査定額が下がることがあります。売却前に、購入したキャリアの確認ページでIMEI番号を入力し、ネットワーク利用制限の状態を確認しておくと安心です。
IMEI番号を確認しておく
iPhoneを査定に出す際、IMEI番号の確認が必要になることがあります。IMEIとは、端末ごとに割り当てられている識別番号です。ネットワーク利用制限の確認や買取査定で使われます。
IMEI番号は、設定アプリの「一般」「情報」から確認できます。また、SIMトレイや外箱に記載されている場合もあります。査定前にIMEI番号を控えておくと、オンライン査定や事前見積もりを依頼するときに便利です。
ただし、フリマアプリなどで出品する場合は、IMEI番号の扱いに注意しましょう。必要な範囲で開示し、個人情報や契約情報と結びつく情報を不用意に公開しないことが大切です。
分割払い中のiPhoneは売れる?
分割払い中のiPhoneでも、買取可能な店舗はあります。ただし、残債がある端末はネットワーク利用制限が「△」になることがあり、査定額が下がる場合があります。
端末代金を完済しているiPhoneの方が、買取店としても再販売しやすく、高く評価されやすいです。
分割払い中の端末を売る場合は、買取店が「残債あり」「ネットワーク利用制限△」に対応しているかを事前に確認しましょう。
また、売却後も端末代金の支払い義務は残ります。iPhoneを売ったからといって、分割払いがなくなるわけではありません。支払い状況を理解したうえで売却することが重要です。
画面割れや故障がある場合の準備
画面割れ、背面割れ、カメラ不良、Face ID不良、バッテリー劣化、水没反応などがあるiPhoneでも、売れる可能性はあります。ただし、通常品に比べると査定額は大きく下がります。
故障がある場合は、通常のスマホ買取店だけでなく、ジャンク品や故障品に対応している買取店も検討しましょう。
修理してから売るべきか迷う人もいますが、修理費用をかけても、その分だけ査定額が上がるとは限りません。高額な修理をする前に、故障状態のまま査定を受けてみるのがおすすめです。
故障箇所を隠して売ると、後から減額やトラブルになる可能性があります。査定時には正直に伝えましょう。
フリマアプリで売る場合は説明を詳しく書く
iPhoneをフリマアプリで売る場合は、買取店に売るよりも高く売れる可能性があります。しかし、個人間取引ではトラブルも起こりやすいため、商品説明を詳しく書くことが大切です。
記載したい項目は、モデル名、容量、カラー、SIMフリーかどうか、バッテリー最大容量、ネットワーク利用制限、傷の有無、修理歴、付属品の有無、初期化済みかどうかなどです。
写真も重要です。画面、背面、側面、カメラ周り、充電端子付近、傷がある部分は、できるだけわかりやすく撮影しましょう。
高く売れる可能性はありますが、手数料、送料、梱包、購入者対応、返品トラブルなども考える必要があります。安全性や手軽さを重視するなら、買取店の利用が向いています。
買取店に持ち込む前のチェックリスト
iPhoneを買取店に持ち込む前に、以下の項目を確認しておきましょう。
- データのバックアップを取った
- 新しいiPhoneへのデータ移行が終わった
- LINEや認証アプリの移行を確認した
- Apple Payや交通系ICカードを削除した
- 「iPhoneを探す」をオフにした
- Apple IDからサインアウトした
- 本体を初期化した
- SIMカードを抜いた
- ネットワーク利用制限を確認した
- 箱や付属品を揃えた
- 本人確認書類を用意した
このチェックリストを一つずつ確認すれば、査定当日に慌てるリスクを減らせます。本人確認書類は、古物営業法に基づく買取手続きで必要になることが多いため、運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証など、店舗が指定する書類を持参しましょう。
まとめ:iPhoneを売る前は初期化だけでなく解除と移行が重要
iPhoneを売る前には、単に本体を初期化するだけでは不十分です。大切なのは、データ移行、バックアップ、Apple IDのサインアウト、「iPhoneを探す」のオフ、Apple Payや交通系ICカードの削除、SIMカードの取り外しまで、順番に確認することです。
特にApple IDやアクティベーションロックが残っていると、買取店で受付できない場合があります。また、LINEや二段階認証アプリの移行を忘れると、新しいiPhoneで困る可能性があります。
iPhoneは中古市場で需要が高い商品ですが、安全に売るためには事前準備が欠かせません。売却前のチェックを丁寧に行い、個人情報を守りながら、納得できる形で旧iPhoneを手放しましょう。まずはスマホの買取相場を確認し、お近くの買取店・リサイクルショップで査定してみるのがおすすめです。
「初期化してきました」のお客様には、店長として正直、査定額を気持ち上乗せしたくなります
スマートフォンを売るなら、まとめて一番高く。
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