2026年6月時点でも金価格は歴史的な高水準にあり、国内買取価格は1gあたり2万円台で推移しています。実家じまいや相続で出てきた金の指輪・ネックレス・インゴット・金歯は、相場が高いうちに一度査定する価値があります。本記事では、金価格の見方と高騰要因、インゴット・ジュエリー・金歯の査定差、純度別グラム計算の実例、手数料の落とし穴、譲渡所得50万円特別控除まで解説します。
2026年現在の金価格
2026年6月時点で、国内の金価格は非常に高い水準にあります。田中貴金属などの公表価格では、金の税込小売価格・税込買取価格が1gあたり2万円台前半から半ばで推移しています。
一般の人が金を売るときに見るべきなのは、「小売価格」ではなく「買取価格」です。小売価格は金を買うときの価格、買取価格は金を売るときの価格で、両者には差(スプレッド)があります。金を売買する際は必ず確認すべきポイントです。
金価格推移の見方
金価格は長期的に見ると大きく上昇してきました。かつては1gあたり数千円台だった時代もありましたが、2020年代に入り、円安、インフレ、世界情勢の不安定化、中央銀行の金購入などを背景に、国内金価格は大きく上昇しました。
特に日本国内の金価格は、国際金価格だけでなく為替の影響を強く受けます。円安になると、ドル建ての金価格が同じでも円建ての金価格は上がりやすくなります。金価格を見るときは、国内の金買取価格・国際金価格・為替相場の3つを確認しましょう。この3つが重なって高値のときは、買取価格も高くなりやすいです。
金価格高騰はいつまで続くのか
金価格がいつまで高騰するかは、誰にも正確には分かりません。金は利息や配当を生まない資産ですが、安全資産としての需要から買われます。
上がりやすい要因は、世界情勢の不安、インフレ懸念、通貨価値への不安、中央銀行の金購入、米国金利の低下期待、円安、投資需要の増加など。下がりやすい要因は、米国金利の上昇、ドル高、地政学リスクの後退、利益確定売り、円高、投資需要の減少などです。
つまり、今後も高値を維持する可能性がある一方、短期的に大きく下落する可能性もあります。「もっと上がるかも」と持ち続ける選択肢もありますが、「すでにかなり高い水準」と考えて一部売却する選択肢もあります。特に実家じまいで出てきた金や使っていないジュエリーは、生活資金や相続整理のために売却する判断が現実的です。
金・貴金属の種類別査定差
同じ金でも、形状や純度、ブランド、デザイン、再販しやすさによって査定が変わります。
インゴット
金地金として最も分かりやすく、純度・重量が明確なため、基本的には当日の金買取価格に近い形で査定されます。ブランドや刻印、信頼できる製錬会社のものか、シリアル番号、付属証明書も見られます。高額になりやすいため買取店選びが非常に重要で、1gあたりの単価が少し違うだけでも100g・500g・1kgでは大きな差になります。100gで1gあたり100円違えば手取りは1万円変わります。相場は金インゴット・延べ棒の買取価格ページで確認できます。
ジュエリー
指輪、ネックレス、ブレスレットは、金としての素材価値に加えて、ブランド、デザイン、宝石、状態が評価される場合があります。ただしノーブランドジュエリーの多くは地金価値中心の査定です。K24/K18/K14/K10の刻印、重量、石の有無などが見られ、壊れた指輪や切れたネックレス、片方だけのピアスでも、金の純度と重量があれば売れます。詳しくはジュエリーの買取価格ページへ。
金歯
実家じまいや遺品整理で意外と出てくるのが金歯です。見た目に抵抗があり捨ててしまう人もいますが、金を含んでいれば買取対象になる場合があります。金・銀・パラジウム・プラチナの合金であることが多く、専門的な分析が必要になることもあります。「気持ち悪いから捨てる」と判断せず、金・貴金属買取に対応した店舗へ相談する価値があります。
プラチナ・銀との違い
プラチナはPt900/Pt850/Pt1000などの刻印があるジュエリーが代表的です。銀はシルバーアクセサリー、銀杯、銀食器などですが、1gあたりの単価がかなり低いため重量がないと高額になりにくいです。プラチナは金より安い時期もあり、昔のイメージほど高くない場合があります。金・プラチナ・銀を分けて査定してもらい、それぞれの単価を確認しましょう。
金の純度と刻印の見方
| 刻印 | 金の純度 | 説明 |
|---|---|---|
| K24 | 約99.99% | 純金に近い |
| K22 | 約91.7% | 金貨などに多い |
| K18 | 約75.0% | ジュエリーで最も一般的 |
| K14 | 約58.5% | 海外ジュエリーに多い |
| K10 | 約41.7% | 比較的安価なアクセサリー |
| Pt900 | プラチナ約90% | 指輪に多い |
| Pt850 | プラチナ約85% | ネックレスに多い |
K18と書かれている場合、全体重量の75%が金として計算されます。K18の指輪が10gあれば純金換算で約7.5g分の金が含まれていると考えます。実際の買取価格は、買取店のK18買取単価に重量を掛けて計算されます。
グラム計算の基本と実例
金買取の基本は「買取価格 = 重量 × 純度別買取単価」です。宝石付き・ブランド・デザイン価値のある品は地金価格以上に評価されることもあり、逆に手数料や目減り分が差し引かれる店舗もあります。
| 品物 | 重量 | 単価例(1g) | 概算買取額 |
|---|---|---|---|
| K18 喜平ネックレス | 50g | 17,000円 | 850,000円 |
| K18 ネックレス | 20g | 17,000円 | 340,000円 |
| K24 インゴット | 100g | 23,500円 | 2,350,000円 |
| K14 海外ブレスレット | 30g | 13,000円 | 390,000円 |
喜平ネックレスはデザインより地金価値で見られることが多く、重量があるほど高額です。古いデザインでも切れていても、金としての価値があれば高額査定になる可能性があります。インゴットは重量が大きいぶん単価差の影響も大きく、23,500円/gと23,300円/gでは100gで2万円の差。必ず複数店の単価を比較しましょう。K14はK18より純度が低いため同じ重量でも買取額は低くなりますが、重量があれば十分な金額になります。
手数料に注意する
店舗によっては、表示単価は高く見えても、そこから手数料や目減り分を差し引く場合があります。査定手数料、買取手数料、精錬手数料、目減り手数料、振込手数料、宅配買取の送料などです。
金は高額になりやすいため、手数料が数%違うだけで大きな差になります。100万円の査定額に5%の手数料がかかると5万円差し引かれます。査定を受けるときは、表示単価ではなく「最終的にいくら受け取れるのか」を必ず確認しましょう。
税金に注意する:譲渡所得と50万円特別控除
金を売却して利益が出た場合、税金が関係することがあります。金地金の売却益は原則として譲渡所得になり、譲渡所得には年間50万円の特別控除があります。
重要なのは、売却金額ではなく「利益」で判断することです。利益 = 売却金額 - 取得費 - 譲渡費用。この利益から特別控除50万円を差し引いて考えます。
たとえば昔100万円で買った金地金を180万円で売った場合、譲渡益は80万円。80万円 - 特別控除50万円 = 30万円が課税計算の対象になります。さらに所有期間が5年を超える場合は長期譲渡所得として、特別控除後の金額の2分の1が課税対象になり、長く保有していた金地金は税金計算上有利になる場合があります。
一方、短期売買を繰り返している場合や営利目的の継続売買は、事業所得や雑所得として扱われる可能性があります。家庭で使っていた生活用動産(ジュエリー等)の売却は通常課税されない場合がありますが、金地金・投資用金貨・高額な貴金属は譲渡所得として扱われる可能性があります。また、200万円を超える金地金等の売却では、買取業者が税務署へ支払調書を提出する対象になる場合があり、本人確認書類やマイナンバーの提示が必要になることもあります。税金が気になる場合は税務署や税理士に確認しましょう。詳しい考え方は不用品売却と税金のガイドにまとめています。
売り時の判断3つ
1. 使っていないなら一部売却
「まだ上がるかも」と迷うなら、すべてを一度に売る必要はありません。インゴットを複数本持っているなら一部だけ売却して利益確定する、ジュエリーは使うものは残し壊れているものやデザインが古いものだけ売る、という考え方があります。
2. 相続・実家じまいのタイミング
家族で分ける必要がある場合、金のまま保管するより現金化した方が分かりやすいことがあります。ただし相続財産に含まれる場合は相続税評価や分割協議との関係があるため、高額品は売却前に家族間で確認しておくことが大切です。
3. 複数店の単価差が小さい日に売る
同じ日の金相場でも、貴金属買取店・ブランド買取店・リサイクルショップ・質店で単価や手数料は違います。K24・K18・Pt900の買取単価、手数料の有無、石やブランドの評価、最終受取額を比較しましょう。店頭表示価格だけでなく、実際に手元に残る金額で比較することが大切です。
買取店で確認すべきポイント
- 目の前で重さを測るか
- 純度を説明してくれるか
- 1gあたりの単価を明示するか
- 手数料を説明するか
- 石やブランドを評価するか
- 査定明細を出すか/キャンセルできるか
- 強引な買取をしないか
特に、重量と単価を明示しない業者には注意が必要です。「まとめていくら」だけでは正しく査定されているか分かりません。K18が何グラム、Pt900が何グラム、それぞれ単価はいくらかを確認しましょう。
出張買取の注意点
出張買取は便利ですが、最初は着物や不用品の査定と言って訪問し、実際には金や貴金属を強く求める業者には注意が必要です。事前に査定品目を伝える、古物商許可・会社名・担当者名を確認する、買取明細と契約書面を受け取る、売るつもりのない品は見せない、家族が同席する、即決しない——これらを意識しましょう。訪問購入はクーリングオフの対象になる場合があり、不安があればその場で売らず一度持ち帰って検討することも大切です。お近くの金買取店は地域別店舗検索から探せます。
まとめ|高値圏のうちに一度査定する価値がある
2026年現在、金価格は歴史的に高い水準にあります。今後さらに上がる可能性もありますが、短期的に下がる可能性もあります。使っていない金・貴金属、実家じまいで出てきたジュエリー、相続したインゴットなどは、高値圏のうちに一度査定しておく価値があります。
インゴットは当日の金買取価格に近い形で評価され、K18ジュエリーや喜平ネックレスは重量と純度が重要。金歯や壊れたジュエリーでも金を含んでいれば買取対象になります。売却時には、重量、純度、1gあたりの単価、手数料、最終受取額を必ず確認しましょう。
金地金の売却益には税金が関係する場合があり、譲渡所得には50万円の特別控除がありますが、売却金額ではなく利益で判断する点に注意が必要です。相場は金・貴金属の買取価格ページで確認できます。古い指輪、切れたネックレス、片方だけのピアス、金歯、インゴット、金貨が出てきたら、捨てたり放置したりせず、相場が高いうちに査定額を確認してみましょう。
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