古銭は「ただの古い小銭」ではありません。江戸時代の大判小判、明治・大正・昭和の近代貨幣、平成・令和の記念硬貨、海外の希少コインまで、コレクター市場で数千円〜数百万円で取引されているものが多数あります。この記事では、古銭・記念硬貨の買取相場、価値判定のポイント、高く売るコツを解説します。
古銭の3つの大分類
古銭は次の3つに分類されます。それぞれ全く別の市場で動いています。
- 古代・中世・近世貨幣(江戸時代以前):大判・小判・寛永通宝・絵銭など
- 近代貨幣(明治〜昭和戦前):旧金貨・旧銀貨・補助貨幣
- 現代貨幣・記念硬貨(戦後〜令和):記念500円、東京五輪記念金貨など
江戸時代以前の古銭(古代〜近世)
古代・中世・近世の貨幣は、コレクター市場で最も高値がつくジャンルです。
大判・小判類
- 慶長大判:状態次第で500万〜2,000万円
- 慶長小判:50〜300万円
- 元禄小判:30〜200万円
- 宝永大判:300〜1,000万円
- 正徳小判:50〜200万円
- 万延大判:100〜500万円
- 万延小判:3〜20万円
- 天保小判:5〜30万円
分金・分銀
- 慶長二分金:5〜30万円
- 慶長一分金:1〜10万円
- 明和五匁銀:1〜5万円
- 南鐐二朱銀:5,000〜3万円
銭貨
- 寛永通宝(一般品):数百円〜数千円
- 寛永通宝(母銭・試鋳):1〜30万円
- 天保通宝(一般品):数千円〜1万円
- 絵銭(七福神・恵比寿大黒):1,000〜2万円
近代貨幣(明治〜昭和戦前)
明治以降の貨幣は「旧金貨」「旧銀貨」「補助貨幣」に分かれます。
旧金貨
- 旧20円金貨(明治3年):300〜1,500万円
- 旧10円金貨(明治3年):50〜300万円
- 旧5円金貨(明治3年):30〜200万円
- 新20円金貨(大正10年):30〜80万円
- 新10円金貨(明治30年):5〜30万円
- 新5円金貨(明治30年):3〜15万円
旧銀貨
- 旧1円銀貨(明治7〜10年):3〜30万円
- 新1円銀貨(明治7年以降):1〜10万円
- 50銭銀貨(旭日竜):2,000〜2万円
- 50銭銀貨(旭日大字):3,000〜3万円
- 20銭銀貨(明治):2,000〜2万円
- 10銭銀貨(明治):1,000〜1万円
補助貨幣
- 明治の竜2銭銅貨:500〜5,000円
- 明治の竜1銭銅貨:300〜3,000円
- 桐1銭青銅貨:100〜1,000円
- 菊5銭白銅貨:500〜5,000円
現代貨幣・記念硬貨
戦後の貨幣の中でも、特定の年号・記念硬貨は高値がつきます。
エラーコイン・年号レア
- 昭和62年50円玉(ミントセット用):3,000〜5,000円
- 昭和61年10円玉(後期):1,000〜2,000円
- 昭和64年硬貨類:数千円〜数万円
- エラーコイン(穴ずれ・刻印ずれ):5,000〜10万円
記念硬貨
- 東京オリンピック1000円銀貨(1964年):5,000〜2万円
- 大阪万博100円白銅貨(1970年):500〜2,000円
- 札幌オリンピック100円白銅貨(1972年):500〜2,000円
- 昭和天皇御在位60年10万円金貨:18〜25万円
- 天皇陛下御即位記念10万円金貨:18〜25万円
- 東京オリンピック2020記念硬貨(金貨・銀貨):1〜18万円
海外コイン
海外コインは、アメリカ・ヨーロッパ・中国の古銭にも高値がつくものがあります。
- アメリカモルガンダラー(1878〜1921):3,000〜20万円
- アメリカイーグル金貨(オールド):3〜30万円
- イギリスソブリン金貨(ビクトリア時代):5〜30万円
- 中国の銀貨(袁世凱・孫文):5,000〜50万円
- 清朝乾隆通宝・嘉慶通宝:数千円〜数万円
査定で重視されるポイント
状態(コンディション)
古銭の状態評価は、世界共通の70段階(Sheldonスケール)が使われます。日本では次の表現が一般的です。
- 完全未使用(MS65以上):基準額の200〜500%
- 未使用(MS60〜MS65):基準額
- 極美品(XF):基準額の70〜85%
- 美品(VF):基準額の40〜60%
- 並品(F):基準額の20〜35%
- 劣化品:基準額の5〜15%
真贋
古銭は偽造品が多いジャンルです。本物の特徴は次の通りです。
- 重さ・寸法(規格に合致)
- 金属の質感(メッキ感がない)
- 打刻の鮮明さ
- 磨耗パターン(自然な擦れ)
- 音(金貨は澄んだ高音)
付属品・付加要素
- 純正ケース・収納帖
- 鑑定書(NGC・PCGS・PMG)
- ミントセット・プルーフセット原箱
- 記念硬貨の付属書類・特定番号
高く売る5つのコツ
コツ1:絶対に磨かない
古銭・記念硬貨は「磨くと価値が落ちる」のが鉄則です。表面の酸化膜(パティナ)も評価対象なので、汚れていても見た目はそのまま査定に出します。
コツ2:素手で触らない
指紋は表面の銀・銅と化学反応を起こし、シミや変色の原因になります。手袋またはコインホルダーに入れて扱いましょう。
コツ3:NGC・PCGS鑑定を検討
高額品(10万円以上見込み)はNGC・PCGSの鑑定に出すと、ランク認定で価値が2〜5倍になります。鑑定料は1点1万円程度です。
コツ4:古銭専門業者を選ぶ
古銭は専門知識がないと正確な査定が困難。総合リユース業者では「金1グラム ◯円」の地金査定になるリスクがあります。必ず古銭専門業者を選びましょう。
コツ5:複数業者で相見積もり
古銭専門業者でも、得意な時代・国・種類が異なります。3社以上で査定を取り、最高額を提示した業者で売却します。
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リタウンでは、古銭・記念硬貨・貴金属に対応した業者を地域別に検索できます。専門知識のある業者を3社ピックアップして、相見積もりを取りましょう。
まとめ
古銭・記念硬貨は、江戸時代以前・近代・現代の3市場で動く奥深いジャンル。磨かず、素手で触らず、専門業者で複数社見積もり、高額品は鑑定機関活用。これが古銭買取の鉄則です。
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