腕時計を選ぶとき、多くの人は購入価格を基準に比較します。しかし本当に見るべきは「いくらで買ったか」だけではありません。その時計を数年間使い、最後に売却したとき、実際にいくら負担したのかが重要です。私はこれを、腕時計の「実質使用コスト」と考えています。
実質使用コストは、次の計算式で考えられます。
実質使用コスト=購入価格-売却価格+維持費
例えば、5万円で購入した時計を3年間使用し、3万円で売却できたとします。電池交換やベルト交換などの維持費が5,000円だった場合、実質使用コストは2万5,000円です。
一方、20万円で購入した時計を3年間使用し、15万円で売却できた場合、維持費を考慮しなくても実質使用コストは5万円になります。
高い時計の方が売却価格は高くなりやすいものの、購入価格との差額も大きくなりやすいため、必ずしも高い時計の方が得とは限りません。
私自身の経験では、3年程度の使用や定期的な買い替えを前提にするなら、5万円前後の時計の方が、満足度と実質使用コストのバランスがよいと感じています。
資産価値と実質使用コストは違う
高級腕時計について語るとき、よく使われるのが「資産価値」という言葉です。
ロレックスや一部の限定モデルのように、購入価格より中古価格が上昇する時計もあります。
ただし、多くの人にとって腕時計は純粋な投資商品ではありません。実際には時計を腕に着け、傷を付け、数年間使用します。購入時の価格には販売店の利益なども含まれており、売却時には買取店や中古販売店の利益分が差し引かれます。
そのため、購入価格と売却価格の割合だけを見て「資産価値がある」と判断するのは危険です。
重要なのは、数年間使用した後に、実際にどれだけのお金を負担したかです。
例えば、20万円の時計が15万円で売れた場合、売却価格は購入価格の75%です。一方、5万円の時計が3万円で売れた場合、売却価格は購入価格の60%です。
割合だけを見ると20万円の時計の方が優秀ですが、実際の負担額は次のようになります。
- 20万円で購入して15万円で売却:5万円の負担
- 5万円で購入して3万円で売却:2万円の負担
売却率では20万円の時計が上でも、失った金額は5万円の時計の方が小さくなります。
実質使用コストを考える場合は、リセール率だけでなく、購入価格と売却価格の差額を見ることが重要です。
5万円前後の腕時計が狙い目だと考える理由
私が現在、最も面白いと感じているのが5万円前後の国産腕時計です。
特に注目しているのは、次のようなモデルです。
- セイコー5スポーツの限定モデル
- プレザージュの限定モデル
- プロスペックスの限定・廃盤モデル
- G-SHOCKの限定モデル
- 海外市場向けの国産腕時計
この価格帯であれば、購入時の負担が大きすぎません。
また、限定モデルや生産数が少ないモデル、販売終了後も需要が残るモデルであれば、中古価格が維持されたり、購入価格を上回ったりすることがあります。
もちろん、すべての限定モデルが値上がりするわけではありません。
しかし、価格が5万円前後で、デザインの完成度が高く、生産数が限られ、発売後すぐに品薄になるモデルは、中古価格が下がりにくい傾向があります。
私は腕時計を購入するとき、単に「限定品」と書かれているかどうかだけでは判断しません。次のような点を確認します。
- 定価が高すぎないか
- 通常モデルと明確なデザイン差があるか
- 文字盤やカラーに特徴があるか
- 生産本数が多すぎないか
- 発売直後から在庫が減っているか
- 時計好きの間で話題になっているか
- 中古市場に出品される本数が少ないか
- 販売終了後も欲しいと思う人が残りそうか
これらを総合的に見ると、比較的早い段階で、品薄になりそうなモデルや価値が残りそうなモデルを判断しやすくなります。
実例1:プレザージュの限定モデルを5万円台で購入
私は2022年に、セイコー・プレザージュの限定モデルを5万円台で購入しました。
購入時点では、将来的に大きく値上がりすることを確信していたわけではありません。価格帯が手頃で、文字盤のデザインに特徴があり、通常モデルとの差別化ができていたため購入しました。
その後、市場在庫が減少し、中古価格が上昇しました。最終的には10万円以上で売却することができました。
結果として、実際に数年間所有して楽しんだうえで、購入価格を上回る金額で売却できたことになります。これは非常にうまくいった例です。
ただし、重要なのは、購入価格以上で売れたことだけではありません。仮に5万円台で購入し、3万円から4万円で売却していたとしても、数年間楽しんだ実質使用コストはそれほど大きくありません。
5万円前後の時計には、値上がりしなかった場合でも、損失額を抑えやすいというメリットがあります。
実例2:購入後に完売・廃盤となったミニタートル
2024年には、セイコー・プロスペックスのミニタートルを5万円台で購入しました。
購入後、ミニタートルは市場在庫がなくなり、その後廃盤となりました。現在は新品で通常購入することが難しく、私が購入した当時よりも中古市場での価値が上がっています。
ミニタートルは、独特なケースデザインと実用的なサイズ感を備えたモデルです。大型のダイバーズウォッチが多い中で、比較的扱いやすいサイズでありながら、セイコーダイバーズらしい個性も持っています。
購入時点で廃盤になることを確実に予想していたわけではありません。しかし、デザインに明確な特徴があり、ほかの現行モデルでは完全に代替しにくい時計だと考えていました。
腕時計は、販売中にはいつでも買えると思われていても、完売や廃盤になった後に評価が変わることがあります。店頭からなくなった後に、「販売中に買っておけばよかった」と考える人が増えるためです。
特にセイコーのダイバーズウォッチには、販売終了後に流通量が減り、中古価格が上がるモデルがあります。ミニタートルは、購入後に完売し、その後廃盤となったことで、希少性が高まった実例です。
実例3:発売後1週間で完売したセイコー5スポーツ限定モデル
2025年には、セイコー5スポーツの限定モデルを5万円台で購入しました。このモデルは、発売後わずか1週間で売り切れました。現在も保有していますが、購入時より市場価値が上がっています。
セイコー5スポーツは価格帯が比較的手頃で、デザインの種類も豊富です。通常モデルは流通量が多いため、中古価格が大きく上がるケースは限られます。
一方、限定モデルやコラボレーションモデルは、生産本数が限られているうえ、価格が5万円前後で購入しやすいため、人気が集中すると短期間で完売します。
このモデルが発売後1週間で完売したことは、需要が供給を大きく上回っていたことを示しています。特に次の条件が重なるモデルは、短期間で品薄になりやすいと感じています。
- 定価が5万円前後で購入しやすい
- 生産本数が限られている
- 通常モデルにはない文字盤やカラーを採用している
- 人気作品やブランドとのコラボレーションである
- ケースサイズが極端に大きくない
- 日常的に使いやすいデザインである
- 発売直後から在庫が急速に減っている
- 大幅な割引販売が行われていない
価格が5万円前後であれば、熱心な時計愛好家だけでなく、初めて機械式時計を購入する人や、限定品を一本だけ所有したい人も購入できます。
高級時計よりも購入できる人の母数が大きいため、デザインと生産数のバランスがよい限定モデルは、一気に売り切れることがあります。発売後1週間で完売した今回のセイコー5スポーツは、5万円前後の限定モデルを選ぶ面白さが表れた実例です。
G-SHOCKの限定モデルも品薄になりやすい
G-SHOCKも、5万円前後の限定モデルを探すうえで面白いブランドです。通常モデルは大量に流通していますが、限定カラーやコラボレーションモデルは、短期間で売り切れることがあります。
G-SHOCKの場合、機械式時計と比べて維持費が小さいこともメリットです。機械式時計のような定期的なオーバーホールは、基本的に必要ありません。電池式モデルであれば電池交換、タフソーラーモデルであれば二次電池や内部部品の劣化に注意する必要はありますが、一般的には機械式時計より維持費を抑えやすいでしょう。
また、G-SHOCKは多少の傷があっても、実用品として受け入れられやすい時計です。高級なドレスウォッチでは小さな傷が査定価格に影響しやすい一方、G-SHOCKは使用感があることを前提に購入する人も少なくありません。
そのため、実際に日常使用しながら、中古価格もある程度維持しやすい限定モデルがあります。
ただし、G-SHOCKも限定品であれば何でも値上がりするわけではありません。モデル数とコラボレーション数が非常に多いため、デザイン、価格、生産量、コラボレーション先の人気などを見極める必要があります。
20万円の時計は15万円になるのが早い
20万円前後の時計は高級感があり、外装の仕上げやムーブメントの質も、5万円前後の時計より優れていることが多いです。
しかし、購入直後の値下がり幅には注意が必要です。新品価格が20万円の時計でも、中古市場では比較的短期間で15万円前後になることがあります。
新品価格には、メーカーや卸売業者、販売店の利益などが含まれています。一度購入して中古品になった時点で、新品販売時に上乗せされていた部分が失われるためです。
例えば、20万円で購入した時計の市場価値が短期間で15万円になった場合、まだほとんど使用していなくても5万円の含み損が発生します。一方、5万円で購入した時計の市場価値が4万円になった場合、含み損は1万円です。
正常に動作し、外観に大きな問題がない5万円台の国産時計が、購入後すぐに1万円以下になることは通常考えにくいでしょう。ブランドやモデルによって差はありますが、一定の中古価値は残ります。
20万円の時計が15万円になることは珍しくありませんが、5万円の時計が短期間で1万円以下になる可能性は相対的に低いのです。この損失額の違いが、私が5万円前後の時計を選ぶ大きな理由です。
シチズンの新品購入には慎重になった方がよい
私自身の経験では、シチズンの時計を新品で購入する場合は、特に慎重に判断した方がよいと考えています。
これは、シチズンの時計の品質が低いという意味ではありません。むしろ、エコ・ドライブ、スーパーチタニウム、年差クオーツなど、技術的に優れた時計を多数製造しています。
問題は、中古市場での価格です。シチズンは、新品販売時の割引が大きいモデルがあり、販売店によって価格差が生じやすい傾向があります。
定価が高くても、実売価格が大きく下がっている場合、中古価格もその実売価格を基準に形成されます。
また、一部の限定モデルや上位モデルを除き、セイコーほど中古市場でコレクター需要が強くない場合があります。そのため、新品で購入した直後から、中古市場の価格との差が大きくなることがあります。
私がシチズンの時計を購入するなら、新品定価で買うよりも、ヤフオクや中古時計店などで未使用品や新古品を探します。新品同様の時計が、定価や正規販売価格より大幅に安く出品されることがあるためです。
購入時点で新品から中古への値下がり分を吸収できれば、将来売却するときの損失も小さくなります。
シチズンにも価値が維持されやすい限定モデルや上位モデルはあります。ただし、ブランド全体として新品購入を無条件におすすめするのではなく、実売価格と中古価格を比較してから判断することが重要です。
新品ではなく新古品を買うメリット
腕時計の実質使用コストを抑えたい場合、最も効果的な方法の一つが、新古品や未使用品を購入することです。
新品の時計は、一度購入された時点で中古品になります。未使用に近い状態であっても、個人から再販売されると価格が下がることがあります。この最初の値下がりを、前の所有者に負担してもらうのが新古品購入の考え方です。
例えば、正規販売価格が10万円の時計が、ヤフオクで未使用品として7万円で販売されているとします。7万円で購入して数年間使用し、5万円で売却できれば、購入価格と売却価格の差は2万円です。
正規販売店で10万円で購入し、同じ5万円で売却した場合は、5万円の差が発生します。同じ時計を同じ期間使ったとしても、購入場所によって実質使用コストは大きく変わります。
新古品を購入するときは、次の点を確認する必要があります。
- 保証書の有無
- 保証書の日付
- 箱や余りコマの有無
- 本当に未使用か
- サイズ調整されていないか
- ケースやブレスレットに傷がないか
- 販売者の評価
- 国内正規品か海外モデルか
- メーカー保証を受けられるか
状態と付属品に問題がなければ、新古品は実質使用コストを抑える有効な選択肢です。特に、新品での値下がりが大きいブランドやモデルほど、新古品を選ぶメリットが大きくなります。
腕時計の維持費を見落としてはいけない
実質使用コストを計算するときは、購入価格と売却価格だけでなく、維持費も含める必要があります。主な維持費には次のようなものがあります。
- 電池交換
- オーバーホール
- 防水検査
- パッキン交換
- ベルト交換
- ブレスレット修理
- 外装研磨
- 配送料
- 売却時の手数料
5万円前後のクオーツ時計やG-SHOCKであれば、3年間の維持費は比較的小さく済むことがあります。一方、20万円前後の機械式時計を長期間使用する場合、オーバーホール費用が発生する可能性があります。
オーバーホールに3万円から5万円程度かかる時計であれば、それだけで5万円前後の時計をもう一本購入できる金額になります。
特に中古の機械式時計を購入するときは、前回のオーバーホール時期を確認する必要があります。安く購入できても、購入直後に整備が必要になれば、実質使用コストは大きくなります。
革ベルトも消耗品です。汗や湿気の多い環境では劣化しやすく、純正ベルトに交換すると、予想以上に高額になることがあります。
購入前には本体価格だけでなく、3年間に発生しそうな維持費も確認しましょう。
5万円帯と20万円帯の実質使用コストを比較
ここでは、仮の条件で3年間の実質使用コストを比較します。
5万円台の限定モデル
- 購入価格:55,000円
- 3年後の売却価格:35,000円
- 維持費:5,000円
- 実質使用コスト:25,000円
- 1年あたり:約8,300円
20万円の一般モデル
- 購入価格:200,000円
- 3年後の売却価格:140,000円
- 維持費:15,000円
- 実質使用コスト:75,000円
- 1年あたり:25,000円
この例では、5万円台の時計の方が、1年あたりの負担を約1万6,700円抑えられます。
もちろん、実際の結果はモデルによって異なります。20万円の時計でも、中古で安く購入し、高値で売却できれば、実質使用コストを小さくできます。
反対に、5万円の時計でも、人気の低いモデルを新品定価で購入し、付属品をなくしてしまえば、中古価格は下がります。
価格帯だけで結果が決まるわけではありません。重要なのは、モデル選びと購入方法です。
5万円の時計が得になりやすい条件
5万円前後の時計が得になりやすいのは、次のような条件を満たす場合です。
- 限定モデルまたは生産終了モデル
- 発売後すぐに品薄になった
- デザインに明確な特徴がある
- ブランドの知名度が高い
- 中古市場で検索されやすい
- 新品定価より安く購入できた
- 箱、保証書、余りコマを保管している
- 傷を付けすぎず使用している
- 高額なメンテナンスが不要
- 売却時に複数の買取店を比較する
特に重要なのは購入価格です。価値が上がりそうなモデルでも、高値で購入してしまえば利益は出ません。
反対に、将来の値上がりが期待できない時計でも、新古品を相場より安く購入できれば、売却時の損失を抑えられます。「何を買うか」と同じくらい、「いくらで買うか」が重要です。
20万円の時計が得になりやすい条件
20万円前後の時計が必ず損というわけではありません。次のような条件であれば、20万円の時計でも実質使用コストを抑えられます。
- 中古価格が安定しているブランド
- 人気の定番モデル
- 中古または新古品で購入した
- 購入価格が相場より安い
- 箱、保証書、付属品がそろっている
- 高額な修理が不要
- 数年間ではなく長期間使用する
- 頻繁に買い替える予定がない
- 購入価格以上の満足感がある
特に、10年や20年使用する前提であれば、20万円の時計も高すぎるとは限りません。20万円の時計を10年間使えば、売却価格を考慮しなくても1年あたり2万円です。
毎日のように使用するなら、十分に納得できる金額かもしれません。20万円の時計は、短期間で頻繁に買い替える人よりも、気に入った一本を長期間使う人に向いています。
3年後に「得だった」と感じる条件
腕時計の損得は、売却価格だけでは決まりません。3年間使った後に、次のように感じられるなら、その時計は得だったといえます。
- 着用する機会が多かった
- 時計を見るたびに満足できた
- 故障や大きなトラブルがなかった
- 購入時より時計に詳しくなった
- 売却時に一定の金額が戻ってきた
- 次の時計を買う資金になった
- 旅行や記念日の思い出が残った
- 購入価格に対して後悔が少なかった
反対に、高く売れたとしても、ほとんど使用せず保管していただけなら、本当に得だったとは言い切れません。腕時計は所有するだけでなく、使って楽しむ商品です。実質使用コストは重要ですが、使用回数や満足度も含めて判断する必要があります。
例えば、3年間で実質3万円の負担だった時計を300回使用したなら、1回あたりの使用コストは100円です。一方、実質使用コストが1万円でも、10回しか使用しなかった場合は、1回あたり1,000円になります。価格だけでなく、どれだけ使ったかも重要です。
高い時計が得とも、安い時計が得とも限らない
5万円の時計と20万円の時計を比較した場合、私自身は、5万円前後の時計の方が買い替えを楽しみやすいと考えています。
購入直後の値下がり額が小さく、限定モデルや廃盤モデルを選べば、価値が維持される可能性があります。売却後の損失が数万円程度であれば、趣味の費用としても受け入れやすいでしょう。
ただし、5万円の時計なら何でも得というわけではありません。人気の低い通常モデルを新品定価で購入すれば、中古価格は下がります。限定という言葉だけを信じて購入するのも危険です。
20万円の時計も、定番モデルを中古で安く購入し、長く使用すれば、満足度の高い選択になります。
最終的な損得を決めるのは、価格帯だけではありません。
- モデル選び
- 購入価格
- 購入方法
- 使用期間
- 維持費
- 売却方法
- 所有中の満足度
これらの組み合わせで決まります。
私は5万円前後の国産限定時計を選ぶ
私自身が今後も中心に購入したいのは、5万円前後の国産腕時計です。特に、セイコー5スポーツ、プレザージュ、プロスペックス、G-SHOCKなどの限定モデルや廃盤になりそうなモデルに注目しています。
この価格帯には、次のような魅力があります。
- 購入のハードルが低い
- デザインの種類が多い
- 限定モデルを選べる
- 頻繁に買い替えられる
- 売却時の損失額を抑えやすい
- 海外モデルも選択肢に入る
- 時計趣味を長く続けやすい
ロレックスやオメガ、チューダーのような時計には、一生物として長く所有する楽しみがあります。一方、5万円前後の国産時計には、服や靴のように、気分や季節に合わせて買い替える楽しみがあります。
私は一つの高級時計を長期間所有するよりも、手頃な国産時計を実際に使い、売却し、次の一本を探す方が、時計趣味を楽しめると感じています。
2022年に5万円台で購入したプレザージュ限定モデルは、10万円以上で売却しました。2024年に5万円台で購入したミニタートルは、購入後に完売し、その後廃盤となったことで、中古市場での価値が上昇しています。2025年に購入したセイコー5スポーツの限定モデルは、発売後わずか1週間で完売し、現在も購入時より高い市場価値を維持しています。
これらの経験から、5万円前後の国産時計では、単に「限定品」という表示を見るだけでなく、デザイン、価格、生産数、発売直後の在庫状況、将来的な代替モデルの有無を確認することが重要だと考えています。
まとめ
5万円の時計と20万円の時計を3年間使った場合、必ずしも高い時計の方が得になるわけではありません。判断するときは、購入価格だけでなく、次の計算式で考える必要があります。
実質使用コスト=購入価格-売却価格+維持費
私自身の経験では、5万円前後の限定モデルや将来的に廃盤となる可能性があるモデルを、適正価格で購入する方法が、実質使用コストを抑えやすいと感じています。特に、セイコー5スポーツ、プレザージュ、プロスペックス、G-SHOCKなどは、モデル選びによって中古価格が維持されたり、購入時より価値が上がったりする可能性があります。
一方、20万円前後の時計は、購入後に数万円単位で市場価値が下がることがあります。短期間で買い替える人にとって、この値下がり額は無視できません。
ただし、安い時計が常に得というわけではなく、高い時計が常に損というわけでもありません。大切なのは、相場より安く購入し、箱や保証書、余りコマなどの付属品を保管し、十分に使用した後、適切な方法で売却することです。
腕時計は、買って終わりの商品ではありません。買い、使い、売り、次の時計を選ぶところまで含めて楽しむものです。購入価格ではなく実質使用コストで考えると、自分にとって本当に得な腕時計を選びやすくなります。
リタウンでは、腕時計に対応したリサイクルショップ・買取専門店を買取価格ページから検索できます。実際に売却を検討するときは、複数店舗の査定を比較してみてください。
未使用より『よく着けた5万円』の方が満足度は高い|腕時計は着用してなんぼ
家まるごと、いちばん高く。
東京・神奈川の複数の買取店から、無料でお見積もりが届きます。登録不要・キャンセル無料です。
※ 現在、家まるごと買取見積もりサービスは東京都・神奈川県のお客様限定で運用中
腕時計を買取できるリサイクルショップ・買取専門店を都道府県から探す
腕時計カテゴリを取り扱う都道府県別の店舗数です。お住まいの地域をクリックすると、市区町村別の対応店舗が表示されます。
関連する買取ガイド
ロレックスを高く売る5つのコツ|モデル別の買取相場
ロレックスを高く売る5つのコツと主要モデル別の買取相場を徹底解説。デイトナ・サブマリーナー・GMTマスターII・エクスプローラー・デイトジャスト・ヨットマスター・スカイドゥエラーの評価ポイントを網羅。
10万円台の機械式時計、オーバーホールしてまで使い続けるべきか
10万円台の機械式時計はオーバーホール費用が3万〜8万円かかり、売却価格に近づくこともあります。オーバーホール代と中古相場の比較方法、日差5〜10秒の遅れを売り時と考える理由、ブランド別の判断、ヴィンテージ時計を何本も所有して分かった維持費の重さまで、元買取店オーナーが実体験をもとに解説します。
グランドセイコー買取2026|VFAなど“隠れた名作”の評価軸と、現行・ヴィンテージで分かれる相場
グランドセイコーの買取は現行モデルとヴィンテージモデルで査定軸が異なります。スプリングドライブ・9Sメカニカル・人気ダイヤルの現行評価軸と、44GS・45GS・61GS・VFAなどヴィンテージの“隠れた名作”の評価軸、ケースのエッジ・文字盤のオリジナル性・メダリオン・付属品の見方まで解説します。
カルティエ買取|タンク・サントス・トリニティ…ライン別に値が付く理由と「保証書の有無」で変わる査定
カルティエは時計もジュエリーも中古市場で需要が強いブランドです。タンク・サントス・パンテール・バロンブルーの時計、トリニティ・ラブ・ジュスト アン クルのジュエリーをライン別に査定ポイントを整理し、保証書・余りコマ・私的刻印で変わる評価、売却前の注意点を解説します。
