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2026年買取業界レポート|高級時計バブル崩壊後の市場再構築と価格動向の本音

公開:2026年6月11日22分で読める

2022年にピークを迎えた高級時計バブルから2026年までの相場の流れを、業界視点で正直に解説します。ロレックス デイトナ・サブマリーナ・GMTマスターIIの2020〜2026年相場推移、2022年ピーク後の調整、2025〜2026年の安定化局面、買取店の在庫戦略の変化(値上がり待ち→回転率重視)、店舗戦略の変化(出店拡大→専門性強化)、リーマンショック・コロナショック・時計バブルという3つのクラッシュから学んだこと、今後5年の二極化予測まで、買取業界20年の現場視点で徹底解説します。

2026年の高級時計買取市場は「暴落後」ではなく「再構築期」に入った

2026年の買取業界で、高級時計は依然として重要な商材です。特にロレックス、パテックフィリップ、オーデマピゲ、オメガ、グランドセイコーなどは、ブランド品買取店、質店、時計専門店にとって集客力のあるカテゴリーです。ただし、2020年から2022年にかけてのような「買えば上がる」「在庫を持てば勝手に利益が出る」という相場ではありません。

2022年頃、高級時計市場は一種のバブル状態でした。ロレックスのデイトナ、サブマリーナ、GMTマスターII、オーデマピゲのロイヤルオーク、パテックフィリップのノーチラスやアクアノートなどは、正規価格を大きく上回るプレミア価格で取引され、買取店も強気の査定を出していました。しかし、2023年から2024年にかけて相場は調整局面に入りました。2025年から2026年にかけては、急落というよりも、モデルごとに明暗が分かれる安定化局面に入っています。つまり、2026年の高級時計買取市場は「バブル崩壊後の終わった市場」ではなく、「本当に需要があるモデルだけが残る市場」へ再構築されている段階です。腕時計買取相場ページで個別モデルの最新動向も確認できます。

2022年ピークから2026年までの相場の流れ

時期市場の状態買取現場の空気
2020年コロナ禍で高級時計需要が拡大在庫不足、強気査定
2021年スポーツロレックスが急騰買えば売れる状態
2022年多くのモデルがピーク圏高値仕入れ競争が激化
2023年二次流通価格が下落在庫リスクが表面化
2024年調整継続、選別色が強まる査定が慎重化
2025年一部モデルが底固め王道モデル中心に回復感
2026年モデル別に安定化在庫戦略と販売力が重要に

デイトナ・サブマリーナ・GMTマスターIIの相場推移イメージ

デイトナサブマリーナGMTマスターII
2020年606565
2021年808585
2022年100100100
2023年808582
2024年70〜7578〜8275〜80
2025年75〜8082〜8880〜86
2026年78〜8585〜9282〜90

※2022年ピーク=100とした相対値。実際の価格は型番、年式、文字盤、付属品、状態によって大きく変わります。デイトナは2022年の過熱が非常に強かったため、調整幅も大きく見えました。サブマリーナはデイトナほど急騰しなかった分、下落局面でも比較的底堅いモデルといえます。GMTマスターIIはペプシ、バットマン、ルートビアなどの人気カラーがあり、相場にメリハリがあります。

2026年時点で値崩れしにくいロレックス

モデル値崩れしにくい理由
デイトナロレックスの象徴的スポーツモデル
サブマリーナ実用性・知名度・世界需要が強い
GMTマスターIIカラー人気と海外需要がある
エクスプローラーIシンプルで幅広い需要
ヨットマスターラグジュアリースポーツとして再評価
デイデイト金無垢需要と富裕層需要

2026年の買取では、「ロレックスだから高い」という単純な時代ではなく、「どの型番か」「どの文字盤か」「保証書があるか」「国内外で売れるか」がより細かく見られています。

在庫戦略は「値上がり待ち」から「回転率重視」へ

2026年の買取店にとって重要なのは、在庫をいかに早く回すかです。バブル期は「少し高く買っても、相場が上がるから大丈夫」という考え方がありました。しかし現在は違います。買取店は、販売予定価格、在庫期間、相場下落リスク、保証対応、メンテナンス費用、為替、海外販売ルートまで考えて査定額を決めます。このため、2026年の買取査定では、同じロレックスでも店舗によって金額差が出やすくなっています。販売力のある店舗は高く買えますが、在庫リスクを嫌う店舗は慎重な査定になります。

業界20年で見てきた3つのクラッシュ

出来事市場への影響学んだこと
リーマンショック高額品需要が急減現金化需要と買い控えが同時に起きる
コロナショック一時不安後、実物資産が急騰余剰資金はモノに流れることがある
時計バブル崩壊過熱した二次流通価格が調整相場は上がり続けない

ここから学べるのは、相場は必ず波を作るということです。上がる時は過剰に上がり、下がる時は過剰に悲観されます。しかし、本当に需要がある品物は、調整後も市場に残ります。

売る側から見た2026年の注意点

ロレックスや高級時計を売る人にとって、2026年の市場は悪くありません。ただし、2022年のピーク価格を基準に期待しすぎると、査定額が低く感じることがあります。時計の査定額は、購入価格や過去の最高値ではなく、現在の再販価格から逆算されます。2022年にネットで見た価格を覚えていても、2026年の買取額とは一致しません。特にロレックスは保証書の有無で大きく査定が変わることがあります。箱、保証書、余りコマ、タグ、修理明細、購入時のレシートなどがあれば、すべて一緒に出すべきです。

まとめ|高級時計バブルは終わったが、ロレックス市場は終わっていない

2026年の高級時計買取市場は、2022年のバブル相場とはまったく違います。デイトナ、サブマリーナ、GMTマスターIIを中心としたロレックス相場は、2022年ピーク後に大きく調整しました。しかし、それは高級時計市場が終わったという意味ではありません。むしろ、投機的な過熱が落ち着き、本当に需要のあるモデルが選別される市場に戻りつつあります。2025年から2026年にかけては、王道モデルを中心に安定化の兆しも見られます。売る側にとって大切なのは、2022年のピーク価格に引きずられすぎないことです。現在の相場を確認し、付属品を揃え、時計に強い専門店で複数査定を取ることが重要です。リーマンショック、コロナ、時計バブルという3つの波を経て分かったのは、相場は必ず上下するが、信頼できるブランドと本当に需要のある品物は市場に残るということです。2026年の高級時計買取市場は、派手なバブルではなく、実力が問われる再構築の時代に入っています。腕時計の買取相場ページ全国の高級時計買取対応店舗一覧を確認して、信頼できる時計専門店で複数査定を取ることをおすすめします。

藤木 秀行リタウン代表
元・某大手銀行員/元・某大手フランチャイズ買取専門店 店長/出張買取専門ショップ立ち上げ参画/買取実績千件以上
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業界20年で見てきた3つの相場の波──リーマン・コロナ・時計バブル、買取業界の現場が学んだ本当のこと

業界20年やっていて、3つの大きな相場の波を経験しました。2008年のリーマンショック、2020年のコロナショック、そして2022年からの高級時計バブル崩壊。それぞれ全く違う性格の波でしたが、共通しているのは「相場は必ず動く」ということと、「動いた後に残るブランドと、消えるブランドがある」ということです。 リーマンショックの時、私はまだ業界に入って数年でした。あの時のショックは、「貴金属・宝石・ブランド品の買取相談が一気に増えた一方、買い手が消えた」ことです。普段はジュエリーや時計を眠らせていた富裕層が、現金化のために一斉に動いた。査定の電話が鳴り止まない一方、店頭の販売は止まる。在庫がどんどん積み上がる地獄を見ました。当時の上司に「これは本当の不況だ」と言われたのを今でも覚えています。あの時学んだのは、「相場は安全資産神話を一瞬で壊す」ということでした。 コロナショックは逆方向の波でした。2020年春は確かに需要が落ちましたが、その後の動きが衝撃的でした。海外旅行に行けない、外食できない、コンサートも行けない──その余剰資金が、一気に「モノ」に流れたんです。時計、スニーカー、トレカ、ウイスキー、絵画、ワインまで。買取査定額が一気に跳ね上がり、お客様が「これ、こんなに高いの?」と驚かれる場面が連続しました。在庫を持っているだけで利益が出る、というバブルの始まりでした。あの時学んだのは、「お金は必ずどこかに流れる」ということ。実物資産に向かう瞬間は、本当に怖いくらい強い。 そして2022年からの時計バブル崩壊。これは私たち業界人にとって、過去2回の波を合わせたような複雑な事件でした。2022年のピーク時、ロレックスのデイトナを300万円で仕入れた在庫が、半年後に250万円でしか売れない──こんな状況が、本当にあちこちで起きました。「バブル期に強気で仕入れた店ほど、その後に苦しんだ」。これが業界の現実です。倒産、廃業、店舗閉鎖、買収──表に出ない形で、業界の整理が進んでいるのが2025〜2026年です。 この3つの波を経て、業界に何が残ったか。答えは「本物のブランドと、本当の専門性」です。ロレックスのデイトナ、サブマリーナ、GMTマスターII。パテックフィリップのノーチラス、アクアノート。シャネルのマトラッセ。エルメスのバーキン、ケリー。ティファニー、カルティエの定番ジュエリー。金、プラチナ、ダイヤ──これらは、リーマンを越え、コロナを越え、時計バブル崩壊を越えて、市場で取引され続けています。「本物は、相場の波を越える」──これが業界20年見てきた最大の学びです。 今後5年の予測を、業界の本音で書きます。私は「買取業界の二極化」がさらに進むと思っています。専門性を持ち、海外販路を持ち、デジタル販売を強化した店舗は、相場が下がっても利益を出し続ける。一方、「とにかく安く仕入れて、業者間オークションに流す」だけの店舗は、年々厳しくなる。お客様にとってのメリットは、「専門店を選ぶことの価値が上がる」こと。デメリットは、「適当な店に出すと、本当に損をする時代になった」こと。同じロレックスでも、A店200万円・B店280万円・C店320万円という査定差が、今後ますます開きます。 最後に、お客様にお伝えしたいこと。「相場の天井を読もうとしないでください」。2022年のピークで売れた人は確かにラッキーでしたが、それは結果論です。本当に大事なのは、「自分の人生で売るべきタイミングが来たら、その時の最高値で売れる店を選ぶこと」。バブルを待たず、暴落を恐れず、自分の節目で動く。そして動く時に、ちゃんと相場を理解している誠実な店を選ぶ。これが、業界20年の3つの波を経た、業界人の本当のアドバイスです。私たちは、お客様が「本当に売るべき時」に来てくれた時のために、専門性を磨き続けています。それがリーマン・コロナ・時計バブルを越えて生き残った、業界の本当の使命だと思っています。
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