ギターは楽器買取の中でも高単価になりやすい代表ジャンルです。Gibson・Fender・Martinの定番に加え、2026年現在はトーカイ・Greco・ヤイリなど1970〜80年代の国産ヴィンテージが再評価され、モデルによっては想像以上の査定額になることがあります。本記事では、メーカー別の買取相場早見表、シリアル番号・ネック状態・オリジナルパーツの3大判定ポイント、改造の扱い、実家じまいで出てきた古いギターの売り方まで解説します。
国産ヴィンテージが熱い理由
昔は「海外ブランドの方が高く売れる」というイメージが強くありましたが、近年は1970年代〜1980年代の日本製ギターの作りの良さが再評価されています。
理由は3つあります。第一に、当時の日本メーカーは海外ブランドの名機を研究し、精度の高い製造技術でギターを作っていたため、作りが良い個体が多いこと。第二に、Tokai、Greco、Burny、Fernandes、Yamaha、Ibanezなどの日本製ギターが、国内だけでなく海外のプレイヤーやコレクターからも注目されていること。第三に、GibsonやFenderのヴィンテージ価格が高騰しすぎたことで、「本家は高すぎるが、良質な日本製なら手が届く」という代替需要が生まれていることです。
実家じまい、遺品整理、バンド活動の終了で押し入れや納戸から古いギターが出てきたら、安物と決めつけず、メーカー名・型番・シリアル番号を確認することが大切です。
メーカー別ギター買取相場早見表【2026年】
買取相場はモデル・年式・状態・改造有無によって大きく変わります。以下は2026年時点での一般的な目安です。
| メーカー | 主な人気モデル | 買取相場目安 | 高くなりやすい条件 |
|---|---|---|---|
| Gibson | Les Paul、SG、ES-335、J-45 | 数万円〜数十万円以上 | USA製、ヴィンテージ、Custom Shop |
| Fender | Stratocaster、Telecaster、Jazz Bass | 数万円〜数十万円以上 | USA製、Japan Vintage、Custom Shop |
| Martin | D-18、D-28、D-35、D-45 | 数万円〜数十万円以上 | 年代物、ネック状態良好、純正ケース |
| K.Yairi / S.Yairi | アコースティック各種 | 数万円〜高額帯 | 日本製、上位モデル、状態良好 |
| Tokai | Love Rock、Springy Sound | 数万円〜高額帯 | 1970〜80年代、上位型番、オリジナル度 |
| Greco | Super Real、Mint Collection、EG系 | 数万円〜高額帯 | 1970〜80年代、フジゲン製、上位型番 |
| Yamaha | FG、L、SG、SAシリーズ | 数千円〜数十万円 | 赤ラベル、L上位、SG上位 |
| Fernandes / Burny | RLG、RLC、TE、ST系 | 数千円〜数万円以上 | 80年代日本製、上位モデル |
| Morris | Wシリーズ、Sシリーズ | 数千円〜数万円以上 | 国産アコギ、上位モデル |
同じメーカーでもモデルによって査定額は大きく変わります。GibsonでもエントリーモデルとCustom Shopでは大きな差があり、FenderもMexico製・Japan製・USA製・Custom Shopで評価が変わります。エレキの詳しい相場はエレキギターの買取価格ページ、アコギはアコースティックギターの買取価格ページ、ベースはベースの買取価格ページで確認できます。
主要ブランド別の査定ポイント
Gibson:ヘッド折れ修理歴が最重要
Les Paul Standard・Custom、SG、ES-335、J-45などが代表モデルです。査定ではUSA製かどうか、Custom Shop製か、シリアル番号と製造年、ピックアップ交換の有無、純正ハードケース・認定証の有無が見られます。Gibsonはヘッドに角度があるためヘッド折れや修理歴が査定に大きく影響します。古いLes PaulやES系、Historic Collectionは状態が良ければ高額査定が期待できます。
Fender:製造国とネックデイトの確認
Stratocaster、Telecaster、Jazzmaster、Precision Bass、Jazz Bassなどが代表です。USA製、Fender Japanの一部モデル、Custom Shop製は高く評価されやすく、シリアル番号・ネックデイト・ボディデイト・ピックアップのオリジナル性・フレット残りが査定の中心になります。シリアル番号から年代や製造国を確認できる場合が多いですが、ヴィンテージはパーツの総合確認が必要です。
Martin:木部の状態がすべて
D-28・D-45などの定番ドレッドノートは年式と状態次第で高額査定になります。アコースティックギターは木材の状態が命で、乾燥や湿気による割れ、トップの膨らみ、ネック起き、ブリッジ浮きがあると減額されます。ただし古いMartinは修理前提でも需要がある場合があります。
ヤイリ:実家のアコギは必ずロゴ確認を
K.YairiとS.Yairiは国産アコースティックの代表格で、丁寧な作りから中古市場でも安定した需要があります。実家じまいで出てくるアコギの中にヤイリのロゴがあれば、捨てずに査定に出しましょう。
トーカイ・Greco:型番で価値が数倍変わる
TokaiのLove Rock・Springy Sound・Breezy Sound、GrecoのSuper Real・Mint Collection・EG系は、国産ヴィンテージとして近年特に注目されています。重要なのは型番です。Grecoは型番に当時の定価が反映されていることがあり、EG-500よりEG-800・EG-1000・EG-1200の方が高く評価されやすい傾向があります。トーカイも同じ見た目で型番により価値が大きく変わるため、国産ヴィンテージに詳しい楽器店での査定が安心です。
ヴィンテージ判定の3大ポイント
1. シリアル番号
シリアル番号は、ヘッド裏、ネックプレート、ボディ内部、サウンドホール内のラベルなどに記載されています。製造年・製造国・工場・モデルの年代の手がかりになりますが、ヴィンテージは年代によってシリアル体系が変わっていたり、ネックとボディの年代が違ったりするため、最終的には仕様・パーツ・ロゴ・塗装を総合的に見る必要があります。
2. ネック状態
どれだけ人気ブランドでも、ネックに大きな問題があると査定額は下がります。反り、ねじれ、ハイ起き、フレット残り、そして特に重要なのがトラスロッドの余裕です。ロッドが限界まで回っていて調整余地がない個体は大きなマイナスになります。長年放置されたギターは弦の張りっぱなしでネックが反っていることが多いですが、査定前に自分でトラスロッドを回すのは危険です。破損すると修理費が高額になるため、そのまま楽器店に見てもらいましょう。
3. オリジナルパーツ
ピックアップ、ペグ、ブリッジ、ポット、ピックガード、ノブなど、オリジナルパーツが残っているギターはコレクター評価が高くなります。演奏性向上のためのパーツ交換はプレイヤーズコンディションとして評価される一方、ヴィンテージ価値としては減額される場合があります。
改造パーツは減額になるのか
結論から言うと、改造していても売れます。ただし内容によって影響が変わります。
減額されやすい改造は、ボディへの穴あけ・ザグリ加工、ネック交換、ヘッド加工、塗装剥離・リフィニッシュなど、元に戻せないものです。ヴィンテージではオリジナル状態を重視するコレクターが多いため、大きなマイナスになります。
影響が小さいこともある改造は、ペグ・ピックアップ・ポット・ジャック・ナット・フレットの交換などです。ここで重要なのが、交換前の純正パーツが残っているかどうか。純正パーツを保管している場合は、必ずギターと一緒に査定へ出しましょう。小箱に入ったピックアップひとつで査定が変わることがあります。
純正ケース・付属品は必ず一緒に出す
特にGibson Custom Shop、Fender Custom Shop、Martin上位モデルでは、純正ハードケースや認定証・保証書の有無が重要です。古い国産ギターでも、当時のケースやタグ、保証書が残っていれば評価につながります。交換前のパーツ、レンチ、ブリッジカバー、さらにアンプ・エフェクター・シールドもまとめて査定に出すと、整理が一度で済みます。
査定前にやってはいけないこと
- 素人判断で分解しない:ピックアップや電装系を外すと状態確認が難しくなり、減額につながります
- 無理なクリーニングをしない:ヴィンテージの塗装はデリケートです。強い薬剤や研磨剤は塗装を傷めます
- トラスロッドを自分で回さない:破損すると修理費が高額になり、査定も大きく下がります
査定前は軽くホコリを払う程度にして、専門店で状態を見てもらうのが安全です。
ギターを売るならどこがいいか
楽器専門店
もっともおすすめなのは楽器専門店です。ブランド、モデル、年式、パーツ、ネック状態、改造内容を理解して査定してもらえます。全国に店舗網を持つ島村楽器は、買取受付・中古取扱に対応しており、リペアスタッフの知見を活かした査定が受けられるのが強みです。リタウンには全国の島村楽器177店舗を掲載しているので、お近くの店舗から探せます。
総合リサイクルショップ
引っ越しや実家じまいで家具・家電・オーディオなども一緒に売りたい場合は総合リサイクルショップが便利です。ただし高額ギターやヴィンテージは専門知識が必要なため、価値がありそうな1本だけは楽器専門店と比較するのがおすすめです。
フリマアプリ・ネットオークション
うまく売れば買取店より高くなることもありますが、ギターは大型で壊れやすく、梱包・発送が難しい商品です。輸送中のネック折れ、状態説明不足による返品トラブルのリスクを考えると、高額ギターほど専門店査定が安心です。
出張買取
ギターが複数本ある場合や、アンプ・エフェクター・ドラム・PA機材も一緒に売りたい場合は出張買取が便利です。バンド機材一式やスタジオ機材の整理、実家じまいでは特に有効です。地域別の店舗検索から、出張買取対応の楽器買取店を探せます。
実家じまいで古いギターが出てきた場合
まずヘッド部分のロゴでメーカー名を確認しましょう。Gibson、Fender、Martin、Yairi、Tokai、Greco、Yamaha、Morris、Fernandesなどの名前があれば査定対象です。
次に、ケースや付属品を探します。古いハードケース、保証書、交換パーツ、ストラップ、アンプ、エフェクターが別の場所に保管されていることがあります。
古いギターは弦が錆び、ホコリをかぶり、音が出ないこともあります。それでも、ブランドやモデルによっては十分に価値があります。「壊れているから捨てる」「古いから粗大ごみ」と判断する前に、楽器買取店で査定を受けましょう。
まとめ|ブランド・年式・状態・店舗選びで査定は大きく変わる
ギター買取では、ブランド、モデル、年式、製造国、状態、オリジナルパーツ、付属品によって査定額が大きく変わります。Gibson、Fender、Martinはもちろん、K.Yairi、Tokai、Greco、Yamaha、Morris、Fernandesなどの国産ヴィンテージも、モデルによっては高額査定が期待できます。
ヴィンテージ判定の鍵は、シリアル番号、ネック状態(特にトラスロッドの余裕)、オリジナルパーツの3点。改造されていても売れますが、純正パーツは必ず一緒に。ネック反りや電装不良があっても、人気ブランドなら修理前提で買取されることがあります。
相場の確認はエレキギター・アコースティックギター・ベースの各買取価格ページから。実家や倉庫からギターが出てきたら、捨てる前にメーカー名とシリアル番号を確認し、島村楽器などの楽器買取に対応した店舗で査定してもらいましょう。
「父の安物ギター」と言われたグレコが、専門ルートで化けた話
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